「本当は嫌なのに断れない」がなくなるすごい方法 罪悪感を覚えて曖昧さを残すとお互い損する
状況が変わっていないのであれば、優しさを見せることなく改めて根拠や背景を強調しましょう。マイナスな未来を、「前回から時間が経った分、ますますスケジュールが足りなくなっています。このままではクライアントの求める納期に間に合わせることが非常に厳しいです」と強く訴えるのです。
こちらからの要望を訴えて落とし所を探す
どうすればこの状況を変えられるのか、交渉に持ち込むのも手です。ただ単にお互いにしっかり話し合うようにするのではなく、「この仕様を変えることができれば、引き受けることが可能です」とこちらからの要望を訴えて互いの落とし所を探すわけです。
上司や他のメンバーなど、第三者に入ってもらうことも効果的です。断るというのは精神をすり減らすことですから、1対1で対応し続けるのではなくその負担を分散するのです。それでは、さまざまな断り方をみていきましょう。
断り方の難しいところは、時として相手を傷つけてしまうことです。強い表現を用いれば用いるほど、相手にダメージを与えるかもしれません。そんな状況を想像して、あなた自身が罪悪感を覚えてしまうかもしれません。断るのが苦手な人は、このパターンが多いように思います。
そんなときは「ここまでなら可能です」と言い換えてみましょう。否定を、肯定という真逆の表現に変換するイメージです。まず大前提として協力したいのです、という意思表示になります。また、具体的な範囲や条件を示すことで、相手はあなたがどれだけ忙しいのか、どういう状況なのかを理解できるようになります。
プロジェクトのスケジュール調整を依頼されたとしましょう。「そのスケジュールは無理です」と単に断るのではなく、「この期間まででよければ対応可能です」と具体的な範囲を示すことで、相手はどうするべきか前向きに検討することができます。どの条件が変われば引き受けることができるのか交渉を持ちかけてもいいでしょう。
大切なのは、相手に対する尊重と協力の姿勢を示すことです。もし条件が折り合わなかったとしても、相手はあなたのプロフェッショナリズムと柔軟さを評価し、信頼を寄せるようになるでしょう。
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