「がんばれ」より相手思いな"励ましの言葉"がある 応援するつもりが、緊張を強いていませんか?
学校では「がんばらない」を教えてくれませんでした。
弱音を吐かずにがんばる人は、「我満強い」「がんばり屋さん」「忍耐力がある」と称賛されるのが一般的。そのため、すでに自分は限界を迎えていても、無意識に押さえこんでしまい、その結果、ある日突然、メンタルを病んでしまうこともあります。
精神科医の和田秀樹氏は、「つらいなら今すぐ逃げなさい」とメッセージを送ります。なぜなら、逃げることこそが無駄な勝負を避けるポジティブな戦略だからです。
和田氏の著書『逃げる勇気』を一部抜粋し、3回にわたってお届けいたします。
逃げるとは、生き延びること
私たちは、あたりまえのように「がんばれ」と人を応援しています。
「がんばってね」
「最後まであきらめちゃいけないよ」
「途中で逃げだしちゃダメ」
みなさんが挫折しそうになったとき、周りからこんなふうに励まされてきたのではないでしょうか。
でも、「逃げてもいいよ」とは、だれも言ってくれなかったはずです。
人を励ますためや応援したい気持ちを伝えるために、「がんばってね」と言いたくなります。
応援されたら、「はい、がんばります」と答えてしまいます。
でも、その言葉を口にするのは、ちょっと待ってください。
「がんばる」は、漢字で「頑張る」と書きます。広辞苑には、主に3つが記されています。
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