「がんばれ」より相手思いな"励ましの言葉"がある 応援するつもりが、緊張を強いていませんか?

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①我意を張り通す。 

②どこまでも忍耐して努力する。 

③ある場所を占めて動かない。

あらためて考えてみると、「我を張り通す」「どこまでも忍耐する」「場所を占領する」という「頑張る」は、どれもあまり良い意味ではありません。

「逃げ」と「遊び」は、生きていくうえで重要な戦術

一方、建築用語では、「逃げ」 は「遊び」とも言われ、部材に狂いが出たときに、その誤差を受けとめる「余裕」を表します。

隙間を作って余裕を持たせておくことで、木材などの部材が温度差や湿度などによって狂いが出ても、その細かなズレを吸収することができるのです。

「逃げ」という隙間によって、建物の完成度が格段に高まります。

つまり建築の世界では、逃げがゼロの仕事は完璧とはいえないのです。

また、車のハンドルとブレーキにも「遊び」があります。

遊びがないと、道路のちょっとした凹凸でタイヤが動いてハンドルに常時伝わります。これでは車を安定して真っすぐに走らせることができません。とても危険です。

ちょっとしたハンドル操作とブレーキ操作で、車が方向を変えたり急停止したりしない「遊び」が車の安全性を高めています。路面に凸凹があっても遊びがあるからハンドルを取られにくいのです。

ところが、F1のようなレーシングカーには、遊びがありません。定められたコースを最速で走ってゴールするには、遊びがあると勝てないからです。

ただし、速いけれども、ハンドルを握っているドライバーは、一瞬も気を抜けない緊張の連続を強いられます。気をゆるめたら、命取りになる過酷なレースです。

私たちの人生もまったく同じです。

あなたはいま、一瞬も気を抜けない緊張の連続を強いられている状態です。

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