このように、家やモノは、処分するのに手間もお金もかかります。
本人にとっては命より大事にしていたお宝コレクションも、他人にとってはゴミの山かもしれません。
とくに不動産は、持っているだけで税金がかかるし、その他のリスクも発生する「負の遺産」です。
「残してくれるならお金がいい」が相続人のホンネ
たくさんのモノを残して死ぬことは、残された者にとって困りごとでしかありません。
せちがらいことを言えば、相続人にとっては「残してくれるならお金」が一番ラクで、ありがたいのです。
これらを踏まえて、60代くらいからは、だんだん持ち物を減らし、住み替えなどでダウンサイジングしていくことを考えましょう。
持ち物を減らすコツは、「使うものだけを残す」 ことです。
「使うもの」と「使えるもの」は違います。
「現在使っているもの」は手元に残しますが、「まだ使えるもの」や「将来使うかもしれないもの」は思いきって処分しましょう。
不動産については、生前の処分が難しければ、遺言書などで「処分してかまわない」などの一筆を残すと、残された側の心理的負担が減ります。
Uさんも「自分の子どもたちに迷惑をかけないよう、徐々に生活をシンプルにして、持ち物も減らしていこう」と決意したそうです。
必要なものまで処分しろとは申しませんが、今後の人生で使わないであろう不要なモノを片づけていくことは、終活の第一歩といえるでしょう。
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