「大学進学以外に、当時のフリーターの現状を打破する方法が見つからなかった」と語るロクさん。彼は、この「大学に行けば就職できるのではないかという希望」によって、初めて浪人して大学に入る決断をします。
志望校は定まっていなかったものの、Webのアルバイトで興味を持ったこともあって、情報ネットワーク系の仕事に就きたいと思い、専修大学のネットワーク情報学部に行きたいと考えました。
こうして4浪目の年齢の秋ごろから浪人生活を始めたロクさん。しかし、これまでまともに勉強をしたことがなかったこともあり、効率の悪い勉強を1日4〜5時間続けていました。
「この年は完全に独学で勉強していました。英単語帳と数学の教科書を進めていたのですが、ひたすら何も考えずただ丸暗記し続けるだけだったのでまったく定着しませんでした」
結局この年は、専修大学を受験し、全然歯が立たずに落ちてしまいました。
焦って試験科目を変えた結果…
惨敗で終わったロクさんは、このままではいけないと思い、5浪目の年齢の4月からアルバイトで稼いだお金で授業料を払って、代々木ゼミナールに通い始めます。
すぐに授業についていけなくなり結局1~2カ月でやめてしまったものの、なんとか独学を再開したロクさん。その後、独学のコツをつかみ始めたのか、継続力・集中力もついてきて1日7〜10時間程度の勉強ができるようになりました。
しかし、「もう一年勉強をするんだから」というプライドから法政大学の情報科学部に志望校を引き上げたことが、この年の失敗につながりました。法政大学の同学部は数3・Cも範囲にあったため、その対策に追われてしまったのです。
「夏ごろには『このままでは絶対に数学の勉強が間に合わない!』と焦って、科目を世界史に変えたのですが、本当に迷走していました。
勉強法は去年から大きくは変えず、深夜までずっと教科書の範囲をローラーして全部覚えるように勉強していたので、生活習慣を崩して激痩せしましたし、片頭痛も出るようになりました。
結局、この年は情報系の学部に受かるのは難しいと思い、目的も不明瞭なままMARCH(明治大、青山学院大、立教大、中央大、法政大)の文系のうち、明治大学と立教大学、中央大学の経済学部や法学部を受けたのですが、中央大の試験で試験開始の数秒前に体調不良で倒れて医務室に運ばれてしまい、受験できませんでした。明治と立教も落ちて、この年も全滅でした」
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