周囲より6年遅れて「中央大合格」就活で得た学び 就活はESで9割落ちて、人事から辛辣な言葉も

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「基礎学力がない状態で高校に入ってしまったので、そこから苦労しました。入った頃は180人中140位くらいでした。高校に行くモチベーションがなかったんです。

最初は電車で通っていたのですが、途中で自転車通学に切り替えて1時間以上かけて通うようになり、それが面倒になってしまいました。1回休んだら、ずるずる休んで欠席の沼にはまって、勉強しなくなり、成績もビリ近くになったのです」

3年間、夜までゲームをやって、あまり高校に行かず、出席日数もギリギリでなんとか卒業にこぎつけたロクさん。高校を卒業する前に、偏差値50程度の私立大学の文系学部を受けるものの、落ちてしまい、進路が決まっていないまま卒業しました。

進路決まらず卒業、早稲田に通う友人に再会

「高校を卒業した時点では、やりたいことは何もありませんでした。恥ずかしいことに、このときはむしろ解放感でいっぱいで、『これからやりたいことがいくらでもできる!』と思って家に引きこもってゲームばかりしていました。

その後、たまたま早稲田大学と専門学校に通っている中学時代の友人たちに会って、彼らが学生生活を満喫して、いきいきとしている姿を目の当たりにし、『俺は何をやっているんだろう……』と急に自分がちっぽけに思えてしまいました。あれだけ夢中だったゲームを全部売り、焦ってアルバイトを探し始めました」

当時、人材派遣のアルバイトがブームだったため、引っ越しや工場での日雇い労働、市民プールの掃除、パソコンのパーツショップなどのアルバイトを転々としていたロクさん。

どのアルバイトに就いても長く続かず、その中で唯一続いたアルバイトが、スポーツウェアのオンラインショップを運営しているWeb会社での業務でした。

「小さい会社だったので裁量を任せてくれて楽しかった」と語るロクさんはこのアルバイトを2年ほど続け、21歳になりました。

しかし、このタイミングでまた、偶然中学時代の友人の早稲田生に出会った彼は、自分の人生について思い悩むようになります。

「アルバイトは充実して楽しかったのですが、目標もなくお金だけを貯めている状態でした。友人や知人の大学生がどんどん就職していくのを見て、自分自身に対するコンプレックスが年々膨らんできていたんです。

それが一気に噴出したのが、早稲田の友人に再会したときでした。彼がもう大学4年生になって、すでに超・大手企業に就職が決まっていたのを聞いて、『同い年の自分は何やっているんだろう……』と落ち込んだんです。そこで自分も、今からでも大学に行けば就職できるんじゃないか?と短絡的に考えました

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