周囲より6年遅れて「中央大合格」就活で得た学び 就活はESで9割落ちて、人事から辛辣な言葉も

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慣れない無茶な勉強で体力が著しく低下していたロクさんは、次の年も、この年の反省を踏まえて浪人を決めます。

「もう6浪の年齢にもなって、両親に呆れられていました。私の周囲でも『今更大学受けていて何回も落ちているらしい。引きこもりらしい』と噂されていたそうです。でも、最終的に自分で稼いだお金で受験費用も大学の費用も出すことを両親に伝えると、最後の一度限りの浪人を条件に、受験を認めてくれました」

悲観的に見る周囲とは裏腹に、当時のロクさんは前向きで、テレビゲームのRPGで経験値を積み上げていく感覚になっていたようです。

落ち続けた原因が見えてきた

志望校はMARCHから変えずにリスタートした1年。このころには、自分が今まで落ち続けてきた原因も見えてきました。

「体力がなかったことと、勉強法が非効率だったことに加えて、模試を受けなかったことも原因でした。5浪目の最初の年に受けた模試の偏差値が3教科で40しかなく、全部E判定だったこともあって、その後は怖くなって受けなかったんです。まったく現実を直視できていませんでした」

「いろいろ失敗したことで見えてきたものがたくさんあった」と語るロクさん。この年の彼は、メリハリをつけるために1週間で勉強する日を6日間に設定。休みの時間はゲームやジョギングなど好きなことをする代わりに、勉強する日は9〜20時まで集中してやることに決めました。

勉強法に関しても、ネットで自分に合いそうなところを調べました。「引きこもりタイプで、予備校などのリアルの授業が合わない人間」だと自身を分析するロクさんは、性格と今までの失敗を分析して、代ゼミサテライン予備校に通うことに決めます。すると、これがバッチリ合ったそうで、成績も大きくアップしました。

「予備校でビデオテープを借りて受ける講座があったのですが、とてもわかりやすくて、ようやく成績が上昇するようになりました。参考書は、西きょうじ先生の英語の教材や、青木裕司先生の『世界史B講義の実況中継』を使っていました。かつて丸暗記ばかりしていた勉強方法も、内容を理解するように意識すると、よくわかるようになりました。そのおかげか、何回か受けた模試で偏差値が50後半から60で、ようやく志望校B~A判定をキープできるようになりました」

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