周囲より6年遅れて「中央大合格」就活で得た学び 就活はESで9割落ちて、人事から辛辣な言葉も

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ロクさんは埼玉県で自営業をしている両親のもとで生まれ育ちました。生まれてから現在に至るまでの42年間を、ずっと埼玉で過ごしています。両親はともに大学を出ていませんが、息子であったロクさんには大学進学を勧めていました。

「『大学に行けばちゃんとした会社に就職できるから大学に行きなさい』とよく言われていました。しかし幼少期の私は、宿題をいっさいやらない子どもでした。

今では決して許されませんが、体罰などが当たり前の時代に『宿題をやらなくてもゲンコツされれば済む』と考えていて、目の前のテレビゲームばかり夢中になってやっている子どもでした。高校までは、勉強にまったく興味を持てませんでしたし、しても意味がないだろうと思っていました。目の前の現実から逃げていたのだと思います」

大人になった今、「結果的に両親の言っていたことが正しかった」と当時を振り返るロクさん。

公立小学校のときの成績は3段階で1~2が多く、通知表には「何事にも取り組むのが遅い」「真面目だが、良くも悪くも周りに流されて損をしている」と書かれていたそうで、自分から行動を起こすのが苦手なマイペースな子どもだったと語ります。

スポーツをしていたおかげで成績も伸びたが…

そして公立中学校に進むと、その性格で苦労することになります。

「中学校でバレーボール部に入りました。最初はスポーツを一生懸命やっていたので、スポーツへの熱意が勉強にも通じたのか、小学校よりも成績が伸びたんです。良いときはクラスで11/40位くらいでした。

ただ、中学の部活の先生が、途中で高圧的な先生に変わってから、次第に周囲の仲間が部活に行かなくなり、意志の弱さと雰囲気に流されやすいこともあって、私も部活に行かなくなってしまいました。

部活を辞めたら勉強できる時間も確保できるのでは……と思ったのですが、結局テレビゲームの誘惑に負けて勉強しなくなり、クラスでいちばん下のほうまで成績が落ちてしまいました」

「スポーツをやっていたときのほうが、成績はよかった」と後になって気づいたとロクさん。

中学3年生の入試2〜3カ月前から個人塾に通って、集中して勉強したこともあり、一般受験で偏差値50程度の私立高校になんとか入れたものの、このときの勉強習慣と基礎学力の欠如が尾を引くことになりました。

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