ママを救うスマホ育児とは?こう使いこなす 目にとってスマホは必ずしも悪者ではない

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ボーク:飛行機では、酸素マスクを使用する際、親が子どもに装着させる前にまず自分の酸素マスクをつけるという世界共通の航空ルールがあります。これは、親が酸素不足で気絶してしまうと、子どもにマスクを装着できず生存確率が下がるからです。

子育てしているとまずは子どもを優先したい、その気持ちは私も親なので痛いほどよくわかります。ですが、子どもを守れるのは親、その親である自分をまずは優先してもらいたいですね。

窪田:そうですね。子育て問わず、自分が健康で心が元気でないと、相手に優しくできません。

あえて親子で外出してしまう、それも1つの愛

ボーク:子育て期間は長いと感じるかもしれませんが、実質的には18年程度と、気づくとあっという間に過ぎてしまいます。子どもと一緒にいられる時間は意外と短いものです。その観点でも親子で屋外に出るというのは有益だと思っています。

窪田:どういうことでしょうか。

ボーク重子氏
ボーク重子氏(写真:本人提供)

ボーク:家にいるとやり残している家事が気になったりしませんか。それが目について、ついついやり始めてしまうので。

だからこそ思い切って親子で一緒に外に出ることで家の中のことは忘れて子どもとの時間にフォーカスする。子どもに愛を注ぐことに集中するのです。

窪田:それでいて、太陽光を直接浴びられるので目をはじめとした健康にもいいし、親も子も好奇心を育むことができる。素晴らしい考え方ですね。

私個人としては、アメリカのように親同士で子どもを預け合うことで、親の心理的負担を減らせないかと思っていました。ですが、それも親それぞれが自分の心と健康に余裕がないとできませんよね。

ボーク:そうですね。まずは親がハッピーになることです。

窪田:私は、屋外に出る時間の確保が難しい人向けに、目の外遊び状態を作る「クボタグラス」という特殊なメガネも開発しています。スマホもですが、親の負担を少しでも軽減し、子どもと向き合う余裕を生み出すテクノロジーの力もうまく活用できればよいとも思えました。

引き続き、子どもの健康を守りたい親御さんの力になれるように努めます。ボークさん、本日はありがとうございました。

(構成:石原聖子)

窪田 良 医師、医学博士、窪田製薬ホールディングスCEO

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くぼた りょう / Ryo Kubota

慶應義塾大学医学部卒業。慶應大医学部客員教授、米NASA HRP研究代表者、米シンクタンクNBR理事などを歴任。虎の門病院勤務を経て米ワシントン大学助教授。2002年創薬ベンチャー・アキュセラを創業。2016年窪田製薬ホールディングスを設立し、本社を日本に移転。アキュセラを完全子会社とし、東証マザーズに再上場。「エミクススタト塩酸塩」においてスターガルト病および糖尿病網膜症への適応を目指し、米FDAからの研究費を獲得し研究開発を進めているほか、在宅医療モニタリングデバイスや、ウェアラブル近視デバイスの研究開発を行っている。

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ボーク 重子 ICF会員ライフコーチ/Shigeko Bork BYBS Coaching LLC代表

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ボーク しげこ / Shigeko Bork

米ワシントンDC在住。30歳の誕生日前に渡英、サザビーズ・インスティテュート・オブ・アートにて現代美術史の修士号を取得。1998年渡米し、出産。子育てと並行して自身のキャリアを積み上げ、2004年にアジア現代アート専門ギャラリーをオープン。2006年、ワシントニアン誌上で「ワシントンの美しい25人」の一人として紹介される。また、一人娘であるスカイは2017年「全米最優秀女子高生」コンクールで優勝し、多くのメディアで取り上げられた。著書に『世界最高の子育て』『「非認知能力」の育て方』など。

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