Z世代は「怒られない職場」に何を思っているのか 当事者不在が生み出すディスコミュニケーション

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原田:全然恐れる必要はないと思います。だって、まだ大した価値もないじゃないですか。即戦力になるなんて絶対にないんで、本当に気にしていただかなくて大丈夫です(皆、笑)。

中村:原田さんは、めちゃくちゃ謙虚ですけど、もうちょっと謙虚じゃない、就職を控えたZ世代の1人として言わせてもらうと、結論としては一緒で、怖がらないでくださいっていう。

それって、こちらとしても上司と関われないということで、機会損失なんですよね。やっぱり飲みに誘っていただきたいですし、2次会、3次会、4次会にも行きたいです。たしかに、そんなことやっちゃいけないっていう風潮はあると思うんですが、2次会、3次会でしか喋ってくれない大事な話とか、そういったことを学べなくなるのは、自分のために困るなという気持ちです。

でも、一方で難しいのは、そう考える学生ばっかりじゃないのは、当たり前にそうだと思うので。それこそ、上司から何か言われたら、「パワハラですよね」っていう若者もいるでしょうし。それに対しての解決策を僕は持ち合わせていないんですが、でも僕みたいなことを思っている人がいることは知ってほしいです。

舟津:実は、先日お話ししたのは弁護士の方で、業界でもそういう案件が増えているらしいです。中には「いや、そんなことで」って言いたくなるようなことが、どんどん事件化している。現実に、弁護士さんのところまで話が行くわけだから、若い部下を持つ人にとってはたしかに難しいなと思います。

ただ、往々にして社会や人間は頻度とか確率を誤認することがあるので、そんなことはほとんど起きないんです。だから、普通という言葉は危険ですけど、普通に振る舞えば、そうそう起きないことのはず。でも、現実としてそういう事例が起きて、増えているとなると、そこにビビッてしまうのは絶対あるんですよね。菊池さんはどう思いますか。

当事者不在のディスコミュニケーション

菊池:正直、どうでもいいなと思います(笑)。あくまで上司と部下の関係なのに、上司が「こいつは自分のことをこう思っているに違いない」と扱いづらい感じを出してきたら、こっちも不快に感じると思います。それで居心地が悪くなったら、そのときは辞めるでしょうし。なので、割り切ってもらうほうがお互い楽だと思います。

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