【宇宙の95%を支配】計測不能「2つのダーク」とは 「正体」を明かせばノーベル賞確実!詳しく解説

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私たちが知っていることは、宇宙全体から見ればほんの一部に過ぎなかったのです。

人間はつい、自分の身の回りにあるものを「ふつう」とか「常識」だと思ってしまいますよね。

しかし、宇宙の内訳からわかるように、私たちが一般的に常識だと思っていることは、必ずしも正しいとは限らないのです。

こんなふうに凝り固まった常識をひっくり返してくれるところが、宇宙の魅力のひとつでもあります。

星や銀河の生みの親「ダークマター」

謎の物質「ダークマター」と謎のエネルギー「ダークエネルギー」は、正体不明ではあるものの、その性質や役割についてわかっていることがあります。

宇宙には多種多様な銀河があります。銀河に含まれる恒星の数、銀河の形や活動性には、いろいろな違いがありますが、どの銀河にも共通したことがあります。

それは、銀河全体には、目に見えない正体不明の物質がまとわりついているということ。この物質が「ダークマター(暗黒物質)」と呼ばれるものです。なんだか、悪役の名前みたいな正体不明のモノがまとわりついているだなんて、不気味ですよね……。

ほとんどの銀河は、巨大なダークマターのかたまりに包まれています。

じつは、天の川銀河もほかの銀河も、ダークマターに包まれ、そのダークマターの重力のおかげで、星々がバラバラにならずに形を保っていられるのです。

それだけでなく、ダークマターは星や銀河の誕生にも関わっています。

ダークマターは、まだ星がないころ、宇宙のあちこちに漂っていました。ダークマターは時間をかけて少しずつ集まっていき、宇宙誕生から約1億〜2億年後、ダークマターのかたまりができます。

そのかたまりの重力にガスが引き寄せられ、宇宙で最初の恒星「ファーストスター(初代星)」が誕生したのです。こうした星が次々と集まって、銀河ができました。

ダークマターのかたまりはさらに成長して巨大な密集地となり、そこを土台にして、銀河団、超銀河団、宇宙の大規模構造がつくられていきました。

星や銀河に限らず、宇宙に形あるものをつくったのは、ダークマターだったのです。

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