「重症化率が下がり、すでに一般的な感染症となった現在、以前のようにつねにマスクを着けている必要はありません。過度な人混みに出かける際や、医療機関を受診する場合、咳や喉の痛みなどの自覚症状がある場合、あるいは感染者に接触するときは、できるだけマスクを着用するなど、メリハリをつけて感染予防をしましょう」(岡医師)
加えて、家族内ではほかの家族への感染を防ぐために部屋を分けるなど、感染者の適切な隔離も必要だ。
夏場は熱中症にも注意が必要だが、熱中症とコロナの初期症状が似ていることも混乱を招きやすい。どちらも発熱、倦怠感、頭痛などの症状を伴うことが多い。
「コロナは気道の感染症ですので、咳や喉の痛みなどを伴うことが一般的。熱中症ではこうした呼吸器症状がみられないので、症状で区別できることも多いと思います。熱中症は予防可能な病気。まずは熱中症にならないようこまめに水分を摂り、適切に冷房を使いましょう」(岡医師)
5類以降移行最大の感染拡大の恐れ
いまの感染拡大のペースでいくと、「5類移行以降、最大の感染拡大になる恐れもある」と岡医師は危惧する。
最後に現在流行中のKP.3の特徴と押さえたいポイントをまとめた(※外部配信先では図を閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください)。今後も感染状況を気にしながら、それぞれが感染防止に努め、適切な医療機関の利用を心がけたい。
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