コロナ再拡大、変異株「KP.3」はどんなウイルスか 一度感染した人も要注意!押さえたいポイント

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この夏はコロナ以外にも手足口病やヘルパンギーナ、溶連菌感染症などの発熱性疾患も同時に大流行している。岡医師によると、「発熱して病院を受診したら、ヘルパンギーナとコロナの両方に感染していた」というダブル感染のケースも報告されているという。

現在のコロナ感染再拡大は、日本国内だけでないようだ。

「アメリカやイギリスなどでもいま、KP.3などのオミクロン系統の変異株が流行しています。日本もKP.3が中心です。KP.3は以前の株に比べて感染力が非常に強く、過去に感染した人や、ワクチン接種者でも感染しやすいのが特徴です」(岡医師)

KP.3で特徴的な症状は?

岡医師はKP.3の主な症状についてこう説明する。

「強い喉の痛みを訴える人が多く、咳や38~39℃の高熱が出やすく、倦怠感もかなり強い。一方で、これまで多かった味覚障害や嗅覚障害などの症状は、かなり減っている傾向です」

これまで、インフルエンザや風邪などのウイルス感染症は冬場に大流行する傾向があった。今回、夏場に感染が拡大しているのはなぜだろうか。

「変異株により感染しやすくなっていること、マスクなどの予防策がとられなくなっていることに加え、猛暑ということもあり、ずっと窓を閉め切ってエアコンを回し続けていると、換気が不十分になることが多い。これが感染を蔓延させる要因となっている可能性があります」(岡医師)

発熱や喉の痛みが出て、「コロナかもしれない」と思ったときに、以前と受診の仕方に何か変更はあるのだろうか。

「5類移行前のような“発熱外来”もなくなったので、コロナの疑いがあっても、どの医療機関でも受け付けてくれるかぎりは受診は可能です」(岡医師)

ただ、岡医師は「持病がなく、症状が軽い若い人たちには、自宅静養」を勧めている。

「軽症であれば、風邪のときのように自宅での静養で十分な回復が見込まれます。発熱から5日間は感染力があるので、その間はできるだけ外出しないこと。もし、外出が必要な場合は他人への感染を防ぐため、発熱後1週間程度はマスクを着用しましょう」

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