ウイルス変異?生活の変化?流行のピークがずれている「急性胃腸炎」で考えられること《ノロウイルス》対策がまだまだ必要なワケ 

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今も流行が続くノロウイルスについて専門家に取材しました(写真:TY/PIXTA)

感染力が強く、冬の風物詩ともいえるノロウイルスによる感染性胃腸炎が、今年は春を迎えてからも流行が続いている。

感染症に詳しい川崎市健康安全研究所参与の岡部信彦医師によると、ノロウイルスによる感染性胃腸炎は例年、晩秋の11月ごろから患者数が増え、12月~1月ごろに大きめのピークを迎えたあといったん減少し、2~3月ごろに再び増加に転じて低めのピークを迎えるという“2層パターン”が多い。

しかし、今年は「年明けに急に大きく上がるなど、ピークのパターンがこれまでと違ってきている」と言う。

わずかな数でも感染するノロウイルス

ノロウイルスは直径30ナノメートルほどのRNAウイルスだ。わずか10~100個で感染するほど感染力が強いといわれる。

感染してから発症までの潜伏期間は1~2日。ヒトの小腸に感染し、主な症状は激しい嘔吐、水っぽい下痢、腹痛、発熱だ。

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