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子育て卒業世代が地方の保育園に"留学"する理由 就労と移住体験がセット 得られた「気づき」

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きっかけは留学の終盤、藤原さんの声が出なくなってしまったことだった。「体調管理がなっていない」と自分を責めた藤原さんだったが、園で事情を話すと「そのままいてくれたらいいよ」と副園長から声をかけられた。

受け入れ先の保育園で職員らと雑談(写真:キッチハイク提供)

「声が出なくて迷惑をかけてしまうかもしれないのに、ありのままの私を受け入れてもらえたと感じた。すると不思議と自分を許すことができて、『その日の自分にできることを、全力でやればいいんだ』と思えた」(藤原さん)

この経験から、藤原さんは「元気だからいい、声が出ないからダメなどと、今まで知らず知らずのうちに自分や家族を評価して、ダメ出ししていたことに気づいた」という。

「今後は、自分や周りの人のありのままを受け入れようと思えた。この気づきは、はじめての土地で2週間、一人暮らししたからこそ得られたもの。観光だと気持ちが外に向いてしまうから、ここまでじっくり自分の内面を見つめ直せなかったと思う」(藤原さん)

「観光では気づけないよさ」を体感

留学を経て、「まだまだ知らないことがたくさんある」と感じた藤原さんは、「今後もいろいろなことに挑戦しながら、キャリアの幅を広げたい」と話す。

その土地ならではの保育に触れる(写真:キッチハイク提供)

一方、「突然やってきた人に何ができるのか懸念はあったが、子どもたちが多様な大人と触れあうよい機会になると考えた」と話すのは、藤原さんの受け入れ先である美濃保育園の雲山晃成園長だ。

美濃保育園では保育の質を高めるべく、普段から保育士が活発に意見交換したり、外部の教育研究者の意見も積極的に取り入れたりしている。

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