子供の脳が萎縮する、危険な「触れ合い不足」

ノーベル賞学者が教える成育環境の重要性

数々の研究から、幼児期に○○が不足すると脳の萎縮が見られることが明らかになりました(写真:KAORU / PIXTA)
子供の教育は小学校に入ってからが本番だと思っている人は、要注意。実は、脳の発達の観点から言えば、幼少期こそ働きかけに力を注ぐべきだ。海外の研究によれば、幼少期の触れ合いが足りない子は、そうでない子に比べて、脳のサイズが小さく、大脳皮質の組織が委縮しているのだという。幼少期の生育環境の重要性がわかるだろう。ノーベル経済学賞を受賞したジェームズ・ヘックマン教授が、最新の脳科学の知見も踏まえ、著書『幼児教育の経済学』の中から明らかにする。

 

人生の成功で重要なのは、学力テストでは測れない能力だった! しかも、その力を伸ばすのは幼少期が最も効果的だという。40年の追跡調査と、脳科学との融合でたどり着いた衝撃の研究結果。

子供の能力を決める要因としては、遺伝子や環境、あるいは遺伝子と環境の相互作用など、さまざまな議論があるが、子供が育つ社会的環境、特に家庭に目を向けることが必要とされている。

アメリカの子供が貧困家庭に生まれる率は以前よりも高くなっているので、能力格差を説明するうえでの家庭環境の重要性は大きな懸念材料である。そして、恵まれない環境で生まれ育つ子供が、中流以上の階級の子供が受けるような豊かな幼児教育を受けられないというのは純然たる事実だ。高学歴女性を母親に持つ子供と低学歴女性を母親に持つ子供との環境格差が生まれている。

次ページ高学歴な母親ほど読み聞かせに時間をかける
ビジネスの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 男性学・田中俊之のお悩み相談室
  • トクを積む習慣
  • 「コミュ力」は鍛えられる!
  • ミセス・パンプキンの人生相談室
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
0/400

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
進撃の商社<br>純利益1兆円への野望

資源価格の反発で総合商社の業績は絶好調、非資源での新規ビジネス創出にも余念がない。純利益1兆円突破への期待も出てきた今、商社の実力を総点検する。5大商社のトップがそろい踏み、「人材編」にはイラストで各社のキャラ解説も。