会話のない親子がはまる「3つの落とし穴」

子どもがそっけないのは、思春期だから?

(写真:kaka / Imasia)
 小学校低学年から高学年、そして中学生へ……。周囲に私学を受験する子も増える中で、わが子の成績や先々の進路がまったく気にならない親はいないだろう。どうすれば少しでもいい点が取れ、より上位の学校に進学できるのか。そもそも子どもにやる気を起こさせるには?
 約25年にわたり学習塾を運営し、3000人以上の子どもを指導、成績向上に導いてきた石田勝紀氏は「心・体・頭のしつけ」をすることが重要と語ります。この連載では石田先生の元に寄せられた親たちのお悩みに答えつつ、ぐんぐん伸びる子への育て方について考えていきます。

【ご相談】

 現在、小4と中2の男の子がいる母親です。最近、上の子があまり話したがりません。以前は、友達のこと学校のことを、私から聞かれなくてもあれこれ話をしてくれましたが、今では私が何か聞いても、「ああ」「うん」程度で反応が薄く、会話になりません。特に友人関係や勉強で悩んでいる様子もないのですが、以前とあまりに違うだけに心配です。このようなときはどのように話をしていけばよろしいのでしょうか。
(仮名:古山さん)

【石田先生の回答】

お子さんがそのような状態ですと、心配になりますね。もしかしたら親が知らないところで、何か大きな問題があるのではないかと、心配の種は尽きません。それは、親としては当然のことだと思います。

しかし、一般的に次のように言われます。幼稚園や小学校に通っている頃は、男の子、女の子にかぎらず、誰でもその日あったことを家でよく家で話します。ところが中学2年生くらいの成長期に差しかかると、突然話をしなくなることがあります。家族で一緒に過ごすよりも、友達と一緒に過ごすほうが楽しくなり、学校であったことをいちいち親に報告するなんて、照れくさく、カッコ悪いと感じるようになるのです。

もちろんいろいろなお子さんがいますので、一概にこのとおりになるとはかぎりませんが、子どもは年々成長しており、今年は昨年とは異なるのです。大人は成長が鈍化しているため、日々同じ繰り返しであるような錯覚がありますが、子どもは違うのです。目に見える肉体的成長も、目に見えない精神的成長もあります。

古山さんのご質問にお答えすれば、「それが普通なので、特に心配は必要ないでしょう。話したければ、そのうち子どもから話をしてきます」ということになります。

ここで、お子さんとのコミュニケーションという話に関連して、子どもさんとの会話で注意すべき3つのことについてお話しておきます。それは「作用・反作用を知る」「承認する」「話を中断しない」です。これは子どもが小学生でも中学生でも、年齢に関係なく非常に重要な3要素です。

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