家を買うなら「谷・丘・山・台」つく地名は要注意だ 「地価暴落・空き家増・店舗閉鎖…」リスクあり?

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広島湾を囲む広島市や呉市、多くの入江を有する横須賀市は、水深が深い海軍拠点の好立地地形であり、結果として地上に突き出した部分も高低差が激しい坂の街である。

長崎市や神戸市も似たところがある。

明治時代から軍事需要や造船業に育てられ、人事拠点や海洋関連の工場で日本を支えてきた立派な都市群だ。

こうした都市群において人口が減っていくのは、旧来のビジネスモデルの見直しが万全でなかったためでもあろう。

半世紀前の開発時は人口が増えていたが、相続では長男有利の時代だったため、次男以下は坂の町に住み、「坂上二郎」さんが、たくさんいたはずだ。出生率から見て一人っ子が多く、「次男がいない」という状況は、右肩下がりの坂の街には試練といえる。

坂の町の災害リスク

「〇〇が丘」「〇〇台」の名前を誇りにしてきた急峻な新興住宅街は、災害リスクも抱えている。

地球温暖化で雪や路面凍結などは減るだろうが、線状降水帯の増加による集中豪雨などが増えるからだ。

それを思い出させるのは、線状降水のニュースが洪水のようにあふれる梅雨の時期だ。

たとえば、人口増加を狙った広島市は、狭い旧市街地ではなく、安佐南区や安佐北区の中国山地を切り開いた住宅開発を認めてきた。その結果、これらの地区は豪雨による土砂災害などに見舞われてきた。

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