教室「暑すぎ問題」解消、断熱ワークショップとは 生徒自身がDIY、「勉強に集中できる」効果実感

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新築住宅だけでなく、学校、公共施設、オフィスビルなど、非住宅建築の断熱強化が脱炭素化をめざすうえで必要不可欠。まずは自治体など公共から進めて、民間に移していくことが求められている、と竹内さんはいいます。

幸福度と再エネ普及率には相関がある?

海外の断熱事情はどうでしょうか?

「建物の断熱は海外では当たり前で、建物を新しく建てる=二酸化炭素を排出するとして問題視する動きがあるほど。二酸化炭素を出さないためにはどうしたらいいかが明確で、つくって壊すのではなく、今ある建物をリノベーションしていこうという考え方です」

太陽光や水力、バイオマスといった再生可能エネルギーの普及率も日本は遅れをとっていて、G7のうち25%を切るのはアメリカ、フランス、日本だけ。そんな再エネ比率と世界幸福度ランキングで発表される“幸福度”には、実は相関関係があるのでは?と竹内さんは着目します。

■世界幸福度ランキング/電力に占める再エネ比率

順位 国名 電力に占める再エネ比率
1位 フィンランド 44
2位 デンマーク 70
3位 スイス 27 発電は80
4位 アイスランド 100
5位 ノルウェー 98.5 発電
6位 オランダ 40.1 発電
7位 スウェーデン 60
8位 ニュージーランド 72.5 発電
9位 オーストリア 77
10位 ルクセンブルク 6.4
11位 カナダ 66.3
12位 オーストラリア 29
13位 英国 40
14位 イスラエル 20.8
15位 コスタリカ 98
16位 アイルランド 40
17位 ドイツ 45
18位 米国 20.9
19位 チェコ 13
20位 ベルギー 13.8

世界幸福度ランキング2023年より。竹内さん調べ(資料提供/エネルギーまちづくり社)

資源エネルギー庁「日本のエネルギー 2022年度版 『エネルギーの今を知る10の質問』」より

「幸福度ランキング上位の北欧、ヨーロッパ、北米、オセアニアの国は、再エネ普及率がとても高いんです。一部を除いて40%を超えている。これはかなりの相関があるといえるのではないでしょうか。

再生可能エネルギーって『うまくいくかわからないけど、いろいろ考えて新しくやってみよう。うまくいくならもっとやろう』というプラス方向のフィードバックがあるもの。新しいことをどんどん取り入れられる、前向きに考えられる心持ちが、幸福度につながるのかもしれません」と分析しています。

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