ゴーストタウン化させない「小樽」の"生き残り策" 観光都市から「健康で長く暮らせる街」へと進化
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ウイングベイ小樽にある発達支援事業所「きっずてらす」。保育園留学制度を利用した筆者一家も、お世話になった(写真:筆者撮影)
かつては港湾都市として、そして今は観光都市として人気の北海道小樽市は今、観光都市から「ウエルネスタウン」へと大きく舵を切っている。
ウエルネスタウンとは、「高齢になっても、その地域で元気よく暮らし続けることができる」都市作りのことで、小樽市はこう呼ぶ。
興味深いのは、構想の主導が「行政」ではなく、民間の、それも「社会福祉法人」である点だろう。同構想を牽引する北海道済生会常務理事の櫛引久丸(くしびき・ひさまる)氏を取材、筆者一家も体験した「保育園留学」について紹介する。
港湾都市から観光都市へ
小樽市内で毎日運行する名物・小樽運河クルーズでは、船頭がこんなアナウンスをする。「かつては、札幌よりも小樽のほうが栄えていたのです。そう言うと驚くかもしれませんね」。
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