18歳人口が急減する日本では、私立大の半数以上が定員割れで、赤字も4割に達する。一方、研究成果の社会還元など大学の新たな役割も期待されている。では、そんな中で勝ち組となる「本当に強い大学」はどこか?
『本当に強い大学2024』は、入試から教育・研究、就職まで今の大学がわかるテーマを徹底取材し、1冊にまとめた「週刊東洋経済」の臨時増刊号だ。その誌面から、注目記事をお届けする。
今回は、専門職に強い大学について見ていこう。医師国家資格の合格者数で見る「医師に強い大学ランキング」は、ランキングに入ったすべての大学が合格率90%を超える。
高合格率の大学の中にあって、とくに自治医科大学は受験者全員合格の100%。2位以下は国際医療福祉大学、兵庫医科大学、産業医科大学、順天堂大学など6位までを私立大が占めた。
背景には、国公立大に比べて手厚い国家試験対策がありそうだ。ちなみに、最難関の東京大と京都大は、研究志向が強いこともありランク外だ。
続いて、「歯科医に強い大学ランキング」。歯科医師国家試験の難化もあり合格率が上がりにくい。そうした状況下でも、東京歯科大学は100%近い合格率でトップ。2位にも私立大の昭和大学が入っているが、3位以下は、大阪大学、東京医科歯科大学、鹿児島大学などで、私立大が強い医師国家試験と異なり、国立大がランキング上位に並ぶ。
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