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浜松ホトニクス「核融合レーザー」のあくなき挑戦 研究開発15年超、半導体レーザー極め突破口探す

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浜松ホトニクスは15年以上にわたって核融合関連の研究を進めている。

浜松ホトニクス中央研究所内にある実験設備。円形の真空容器の中心に模擬燃料を投入し、レーザーを照射する(写真:浜松ホトニクス)

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世界で注目度が高まっている核融合(フュージョン)発電。スタートアップが続々と立ち上がったことで、商用化への機運が高まっている。その研究開発の現状はどうなっているのか? 原子力発電とどう違うのか?

光検出器の光電子増倍管で世界シェア9割を誇る浜松ホトニクス。光検出や光源、光学設計など光に関する知見が深く、近年は非破壊検査用のX線源や自動運転向けの光半導体などが成長柱だ。

学術研究への貢献でも知られ、岐阜県飛騨市にあるニュートリノ観測施設「スーパーカミオカンデ」向けに大口径の光電子増倍管を製造している。ここでの研究成果が2つのノーベル物理学賞受賞につながったことは有名だ。

15年以上前から核融合関連の研究開発を行う

そんな浜松ホトニクスが、15年以上にわたって進めているのが核融合関連の研究だ。

同社は、基礎研究・応用研究を静岡県・浜名湖の北東部に位置する中央研究所で進めている。そこで、燃料に高出力のレーザーを照射しプラズマ状態にする「レーザー方式」の核融合(以下、レーザー核融合)に関連した研究開発を2007年頃から始めた。

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