プラズマを加熱する重要部品「ジャイロトロン」
スタートアップを中心に資金を集め、世界的に研究開発が加速する核融合。キヤノン子会社のキヤノン電子管デバイス(旧:東芝電子管デバイス)は磁場閉じ込め型と呼ばれる方式の核融合炉で使用される主要部品を製造している。
キヤノン電子管デバイスが製造しているのは、炉の加熱装置にあたる「ジャイロトロン」。マイクロ波と呼ばれる高周波の電磁波を発生させる装置だ。
核融合反応を起こすにあたっては、重水素と三重水素から成る燃料を炉の中で加熱しプラズマ状態にすることが必要だ。その際に、プラズマを超高温に加熱する役割を果たすのがジャイロトロンだ。ジャイロトロンで発生させたマイクロ波を核融合炉まで送り加熱する。仕組みとしては、「マグネトロン」と呼ばれる部品からマイクロ波を放出して対象を加熱する電子レンジに近い。



















無料会員登録はこちら
ログインはこちら