始まった開発競争。その戦略は国により異なる。
世界で注目度が高まっている核融合(フュージョン)発電。スタートアップが続々と立ち上がったことで、商用化への機運が高まっている。その研究開発の現状はどうなっているのか? 原子力発電とどう違うのか?
世界でも核融合発電は注目の的だ。民間の資金投入だけでなく、政府が戦略策定に乗り出している国も多い。実現に向けた競争は激化している。
核融合発電のスタートアップによる巨額調達が目立つのが米英だ。
米国ではコモンウェルス・フュージョン・システムズがマイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏らから18億ドル(約2700億円)の資金を調達した。英国のトカマク・エナジーも2.5億ドル(約375億円)の調達に成功。2社はいずれも小型の商業用核融合炉の実現を目指す。
小型の炉は、場所を選ばないため、データセンターなど電力需要が大きい場所の近くに設置できる。建設コストを減らす狙いもある。
政府も後押し
両国の政府もこのような動きを後押しする。
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