実際に燃料への点火ができる設備も研究所内に保有しており、重水素を含む模擬燃料も自社で製造している。厚さ1.2メートルのコンクリート壁に囲まれた実験室内で、模擬燃料へのレーザー照射実験も行う。

浜松ホトニクスが開発した産業用パルスレーザー(写真:浜松ホトニクス)
核融合研究を始めた当初、当時社長だった故・晝馬輝夫氏が研究所に課したミッションは「小型の発電所をつくること」だった。核融合発電の実現は早期に叶うほど簡単ではなく、発電所の建設には至っていない。しかし、レーザー核融合発電の実現に向け、得意のレーザーに集中して研究開発を進めている。
「エネルギー純増」で見えた課題
トピックボードAD
有料会員限定記事
無料会員登録はこちら
ログインはこちら