約37年半ぶりの水準まで進んだ円安。阻止できるのか。手段はあるのか。
為替市場で円安に歯止めがかかっていない。
7月3日の東京外為市場では、一時1ドル=161円70銭台と、1986年12月以来、約37年半ぶりの安値をつけた。目先、
政府・日銀には円安阻止の圧力が強まる一方だが、残念ながら決め手はない。利上げや為替介入は対症療法にすぎず、現実問題としては「アメリカの景気が減速するのを願うしかない」(同)のが実情だ。
「利上げも辞さない姿勢」の効果続かず
前回5月のコラムで、マイナス金利を解除して「普通の金融政策」に戻った日銀について、「為替市場で急速に進む円安は、日銀の意思などお構いなく、『利上げ』催促を強める恐れがある」と予想した。そして、日銀を取り巻く状況は、この予想に沿った展開となっている。
また、「日銀は着々と為替隷属に向かいつつある」とも記したが、まさにそうなる方向だ。まずは、状況変化を簡単にまとめてみたい。
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