岩手「イジメ自殺」は、なぜ防げなかったのか

またもや果たされない学校の説明責任

どうしてSOSが届かなかいのだろうか(写真 : YsPhoto / PIXTA)

去る7月5日、岩手県矢巾町で、中学生・村松亮君がイジメを苦に自殺しました。「中学生がイジメを苦に自殺」と聞いても昔のように驚かず、いけないことですが心のどこかで、「またか」という一種の慣れのように感じることが、私にはあります。そんな私ですが、この事件には仰天しました。

2カ月前から担任教師との連絡ノート(生活記録ノート)に、イジメられていることを書いていたというのです。

7月8~9日の大手各新聞によりますと、「なぐられたり首しめられたり悪口言われた」「体操着や教科書がなくなった」「もうつかれました。もう氏にたいと思います」「しんでいいですか?(たぶんさいきんおきるかな)」「もう市ぬ場所は決まってるんですけどね」などと書いていました。わざと、「死」という漢字の使用を、なるべく避けているところに、村松さんの深刻な心境を読み取ることができると思います。

担任の対応によって、さらに生徒を孤立

この書き込みは担任への訴えか相談ですが、担任からの回答は、はぐらかしのように見えるものです。「(略)首をしめられたりしている」という訴えには「それは大変、もう解決したの?」と書き、「解決していません」という書き込みには、担任は何もコメントをせず、二重丸をつけて返しています。

「先生にはイジメの多い人の名前を教えましょう」には、「上から目線ですね」と答え、最後の「ぼくがいつ消えるかわかりません」の訴えには、「明日からの研修、たのしみましょうね」です。その数日後、村松さんは自死しました。

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