グローバル化が進む中、親たちは、子供を世界で通用するエリートに育てるため、日々、努力を重ねている。しかし、若手マザーの中には、子育ての仕方がわからず、周りの助言にも恵まれないケースも多い。そこで、ベストセラー『世界中のエリートの働き方を1冊にまとめてみた』の著者であるムーギー・キム氏の母親で、子供を国際弁護士、国際金融マン、海外著名大学教員、公認会計士に育て上げた著者が、読者の皆様からの子育て相談に回答する。
勉強嫌いの子供を親が無理に学校へ通わせる葛藤についてのご相談が絶えません。これまでも何度か取り上げてきましたが、重ねて考えてみたいと思います。
【ミセス・パンプキンへの人生相談】
現在21歳になる長男についてのご相談です。ネガティブに物事をとらえる性格で、カードゲームやテレビを見るのが趣味と、根っからのオタクです。
小学校低学年で先生からいじめを受け、不登校を繰り返しました。そのため中学校は地元の子が通わない、私立の中高一貫校を受験させました。途中、受験をあきらめたこともありましたが、紆余曲折を経てなんとか合格。でも、そこも最低限しか出席できず、途中、何度も転校を考えたりしながら、なんとかその高校を卒業しました。
大学選択にも本人はさじを投げ、私が決めた始末でした。運よく理系の3流大学に現役合格できましたが、1年目は留年し、3年目の今年もまた留年です。
本人の性格や留年を考えると、この先、就職できる見込みがないのではと心配しています。学費は全部私が稼いだおカネで出してやっていますが、私が働いているからこそ学校に行けているという感謝の気持ちも、息子にはありません。夫は本人に任せておけと言いますが、任せた結果がこれです。
この先、仮に卒業できたとしても、就職できるかどうかもわからず、現状では時間を浪費しているだけで、息子のためにもよくないのではないかと不安です。この際、専門学校に乗り換えて手に職をつけるか、もしくはアルバイトから働く道を模索するのが、彼にとってよいのではないかと悩んでいます。
村山(仮名)
<ミセス・パンプキンからのコメント>
馬の代わりに水は飲めない
勉強する気がない子供さんを勉強させようと葛藤しておられる親御さんからのご相談は、引きも切りません。この種の私の考え方は、過去に当欄で「高校は絶対に卒業するべきか」や「ギャンブラーにはカネを貸すな」などで、あらかた申し上げ尽くした感もあるのですが、このような悩みを抱えておられるお母様方と、もう一度お話させていただく意味で、あえて今回も取り上げさせていただきました。
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