何も考えない時間こそが大事
休んで怠惰に過ごせる時間は、自分自身について新発見をしたり、仕事中には思いつかなかった妙案が湧いたりするチャンスだ。
創造性について、心理学の研究者は、今まで気づけなかったことが「あっ!」と瞬時にひらめくことがある現象である「アハ体験」に関心を持ち、どうすれば体験できるのかを熱心に研究してきた。
その結果、怠惰に過ごすのは、非常に効果的なステップだと判明した。
クリエイティビティや発想力は、頑張れば出てくるものではない。何も考えない時間が必要なのだ。
往々にして、良いアイデアは考えていないときにやってくる。シャワー中や散歩中などに、どこからともなくアイデアが降ってきたように感じるが、実は休んでいる間に、私たちの脳は無意識下にアイデアを練っているのだ。
この生産的な休養期間を心理学では「インキュベーション期間(抱卵期)」と呼ぶ。
卵から健康なヒヨコが生まれるには暖かく安全な場所が必要であるように、ユニークなアイデアや視点を生み出すには、脳の創造性を担う部分に、安心、休息、リラックスを与える必要がある。
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