詐欺師にとっては「いい時代」
もう20年ほども前の話ですが、架空の理由で金銭を要求するスパムメールの元締めを直当たりで取材したことがあります。その人は1980年代に「カラの(何も録画されていない)裏ビデオ」で荒稼ぎした罪で数年の懲役刑を言い渡され、出所して今度はスパムメールで稼いでいるという人でした。
曰く、技術者を5人ほど雇って1日に送るスパムメールの数は約100万通。そのうち返信があるのは100人ほどで、さらにだまされてお金を払うのは2人程度。人件費や光熱費は1日当たり100万円。それで果たして儲けが出るのかというと、だまされるのは1日当たり100万人中2人であっても、その2名が100万円ずつ払ってくれたら合計200万円、経費を差し引いても1日に100万円の利益が出るという話でした。



















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