現在、浪人という選択を取る人が20年前の半分になっている。「浪人してでもこういう大学に行きたい!」という人が激減している中で、浪人はどう人を変えるのか。また、浪人したことで何が起きるのか。 自身も9年間にわたる浪人生活を経て早稲田大学の合格を勝ち取った濱井正吾氏が、さまざまな浪人経験者にインタビューをし、その道を選んでよかったことや頑張ることができた理由などを追求していきます。
今回は日本大学の付属高校に通っていたものの、内部推薦ではなく、それまで未経験だった美術に挑戦。3浪して、東京藝術大学の工芸科に合格したえずみまいさんにお話を伺いました。
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小さい時から美術に関心があったわけではない
今回お話を伺ったえずみまいさんは、3浪で東京藝術大学の工芸科に合格した方です。
藝大に合格した人と聞くと、小さい頃から絵が得意で、芸術に触れてきた人が多いと思うかもしれません。
ところが、えずみさんは日本大学への内部進学の道を捨てて、高校3年生から美術の予備校に通い始めるという、少し変わった受験生でした。
彼女が安定した道を捨てて、未経験の分野に果敢に飛び込めた背景について、お話を伺いました。
えずみさんは2002年に千葉県で生まれました。父・母・4つ上の姉の4人家族で、親族含め、美術系の職業に就いている人は、誰もいなかったそうです。
彼女自身も幼いときから美術に触れてきたわけではなく、水泳や器械体操、バスケットボールといった、運動が好きな子どもだったそうです。
勉強面に関しては、KUMON(くもん)に通っていた小学校時代の通知表は、副教科を含めて、ほぼ5段階の5と、最高評価でした。
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