本質的にサイエンティストでありたい
――具体的な仕事の内容は?
化粧品の中身、つまり原料や構成成分に由来する処方の「決裁」をする役割を担っています。「この中身で世の中に出しますよ」という提案に対して、それでよいかどうかを判断する仕事です。
――なぜ、化粧品の研究者に?
あの頃(就職時)の資生堂はたしか、「人を彩るサイエンス」という言葉を使っていて、それに感銘を受けました。サイエンスで生活者に貢献したい。その(実現の)手段としての資生堂が、非常に魅力的だったということですかね。
小さい頃から数字が好きでしたし、本質的に“サイエンティストでありたい”という思いがありました。なので、(進路については)文系・理系で悩む余地もなく理系に進もうと思っていましたし、そこで身につけた知識を役立てられる仕事に就きたいと思っていました。

















