牛たん「ねぎし」"罪悪感ゼロ"とんかつの誕生秘話 「絶品」と唸る熱いファン多数「しろかつ」の正体

✎ 1〜 ✎ 11 ✎ 12 ✎ 13 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

まずは牛たんから。店名を冠したまさに代表メニューである、薄切りのねぎしは柔らかくジューシー。提供があまりにも早く驚いたものの、作り置きを出してきたという感じでは一切なく、焼き感も存分に楽しめます。

一方、厚切りのしろたんは厚みの分だけ歯ごたえがありつつも、決して「硬い」わけではなく、適度な弾力。牛たん1本からわずか9枚しか取れない部分を使っているだけあって、より牛たんの滋味を感じます。

打って変わって赤たんのがんこちゃんは、柔らかめなたんの根元であるねぎし・しろたんと違い、よく動く舌先の部位。その分、しろたんよりもさらに歯ごたえがあり、お酒のつまみとしては最も適している部位だと個人的に思いました。

厚切りは正義(筆者撮影)

白い衣、ロゼの肉 トンカツらしからぬ柔らかさ、軽やかさ

さて、最高級のオードブルを味わったところで、いよいよメインのしろかつです。皿の上で衣の白、野菜の緑、網焼きみそポークの茶色が素晴らしいコントラストで食欲を誘います。そして何より、ご飯にとろろ、テールスープにお新香がそろっているのもうれしいところ。

しろかつの名の通り、きれいな衣(筆者撮影)

まずはからしやレモン、卓上に提供された専用のソースなどを何もつけずに一口食べようとしたところで、びっくり。断面からは衣と好対照に美しいロゼの肉が顔をのぞかせています。牛カツやマグロのレアカツであれば、こうした断面の色は驚きません。しかし、トンカツでこうした色はかなり珍しいのではないでしょうか。

白い衣、ロゼの肉。心をギュッとつなぐ(筆者撮影)

気を取り直し、一口食べてまたびっくり。およそトンカツとは思えないほどの柔らかさです。噛むというより歯を当てただけでそのままスッと入りほどけていく、そんな口当たりでした。衣も非常にあっさりしており、揚げ物らしからぬ軽やかさです。

次ページレモンを絞り、ソースをかけて味変!
関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事