グラドル界を席巻「PPE」弱小事務所"勝利の戦略" 令和に飛躍した「よきゅーん」の経営者思考

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自身の事務所では「人手が足りない」と苦笑。それでも、できる限りに時間を工面して、所属タレントの仕事現場へと駆けつける。

ねぎらいはもちろん、現場で「次の仕事」へとつなげるべく、交渉する目的もある。

1日の同時間帯で、数名の所属タレントが稼働している場合には、「マネージャーの必要性が高い現場」を最優先にするという。

二人三脚で歩む「えなこ」のおかげ

PPEは当初、よきゅーんが代表取締役を務め、所属するのはえなこのみの芸能事務所だった。

しかし、彼女の飛躍とともに成長。やがて、多くの所属タレントを擁するグラビア界での一大勢力になった。

所属タレントには「私ではなく、偉いのはえなこ。雑誌にしろ、えなこがいなければ、開拓できなかった」と常々伝えている。その「根性」ある仕事ぶりにも、よきゅーんは厚く信頼を寄せる。

よきゅーん
売り出し当時には、えなこの価値を見出さなかった編集者に「絶対、負けねえ!」と悔しさも(撮影:梅谷秀司)

あるロケ番組への出演時、えなこに用意された衣装の締め付けが厳しかった。それでも「現場を乱すわけには」との思いから、一切の弱音を吐かずに本番をまっとう

収録後、よきゅーんへ「衣装が苦しくて。後ろのファスナーを開けてもらってもいいですか?」と願ったというエピソードからも、えなこのプロとしての矜持が伝わってくる。

そして、よきゅーんは、その胆力も評価。

かつて、SNSで「枕営業」を疑うファンに対して、えなこは「常にもっと仕事をもらえるようにと、やりたいことや休みも自分の意志で削って仕事に向き合っている」「自分の力で年収3000万以上稼いでいます」と反論して話題を集めた。

ひとたび上り調子になってから、えなこの年収は「倍々にふくらんでいった」と、振り返るよきゅーん。

雑誌でのグラビア活動をスタートして以降、ファンに「雑誌を購入して、編集部へのアンケートを送ってほしい」と熱心にアピールしてきた努力や、「えなこ」としてのセルフプロデュース力など、その「ブランディング力」にも、敬意を込める。

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