グラドル界を席巻「PPE」弱小事務所"勝利の戦略" 令和に飛躍した「よきゅーん」の経営者思考

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所属タレントの数だけ、悩みがある。

その1人、グラビアアイドルであり、YouTubeではガンプラの製作動画などで注目を浴びる東雲うみとのエピソードも、よきゅーんは明かしてくれた。

よきゅーん
所属するのは「自分にとって魅力がある子ばかり」と吐露(撮影:梅谷秀司)

自身のカレンダー発売イベントで「思いのほかたくさんの方が来てくださって、女性の方も多かった」と、よきゅーんに伝えた東雲。

当日まで、SNSでのあらぬ指摘に落ち込んでいたが、「私がやるべきはSNSの発言に怒ったり、落ち込んだりではない。目の前でイベントに並んでくれた方々を幸せにしなきゃ」と決意した東雲を、よきゅーんは「今それに気づけたのは偉い!」と称えた。

続けて「世の中には、人を幸せにできる立場の人間がいて、できる立場のうみちゃんは人を助けられる人間に」とアドバイス。元気を与え、元気をもらえる関係性はまさしく「Win-Win」となりうる。

それを出発点に「地位と名誉を手に入れたら、お金はあとでついてくる」というよきゅーんの持論もまた、説得力がある。

才能ある子が「食い物」にされないために

PPEは現在、過去に芸能界で苦汁をなめた経験あるタレントが「余生を楽しむ事務所」でもあると、よきゅーん。

弱小事務所所属タレントが軒並み、青年誌で表紙を飾る現状では「枕営業」も疑われるが「トップの私が女性なのに、そんなこと言われても」と、あっけらかんと反論。

芸能界では「女の子が食い物にされることも、正直ある」と述べるよきゅーんは、「女の子が安全に活躍できる、健全な事務所」も目指して奮闘する。

グラビア界を席巻している現状は、あくまでも通過点として「ヒーローが集う『週刊少年ジャンプ』のような事務所に。正攻法で、カッコよく勝ち続けたい」と宣言するよきゅーんの表情は、愛と野心に満ちていた。

*この記事の前半:ギネス記録"コスプレ&経営者"よきゅーんの半生

カネコ シュウヘイ 編集者・ライター

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Shuhei Kaneko

1983年11月8日生まれ。埼玉県出身。編集者・ライター。成城大学文芸学部卒。20代後半に自動車系雑誌の編集プロダクションから独立。以降、フリーランスとして活動を続ける。ライブへ月4〜5回通うほど根っからのアイドル好きが講じて、2014年頃からはエンターテインメント分野を中心に、取材・執筆へ尽力する。雑誌、Web、書籍と媒体は問わず。ブックライターも担う。

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