60代女性が「持たない生活」で見出した極上の喜び 「大量の洋服」を手放したところから始まった
まず手放したのは、大量の洋服だった。
「子育て時期にはいていたパンツとシャツを引っ張り出したら、着ていない服ばかり。若いころ、きつくても履いていたヒールパンプスも、履いてみたら、少し歩くのも無理(笑)。今の自分には必要ないと思った洋服は20~30着、靴は10足以上処分しました」
その代わりに普段着の定番となったのが、一枚で様になるプチプラのワンピースだ。
「ワンピースとフラットシューズが私の制服。ワンピースはユニクロのものも多いです。もともと着回し下手だったので、服選びの手間が省けるようになりました。外出時はイヤリングをするだけで十分おしゃれです」
「捨てて手に入れた」身軽な暮らし
物量を減らしたことで、収納スペースも必要なくなり、大きい家具も処分。
「玄関にあった靴箱は捨てて、靴の収納は以前から廊下にあった備え付けの棚を使っています。いろいろ片付けるうち、人生のステージが変わることを楽しみに思えるようになりました」
身軽になったことで生活のストレスも減ったと話す。
「一番変わったのは捜し物がなくなったこと。今は何がどこにあるかわかるので、そのストレスがありません。無駄買いがなくなり、節約にも役立っています。物を移動させる必要がなく掃除も楽ですし、きれいな空間を保ちやすくなったんです」
ほかに日々の家事や習慣も無理なく簡素化した。
「毎日やっていた洗濯を今は2日に1回、リビング以外の掃除は1日おきに。シャンプーとリンス、化粧品はオールインワンのものに替えたらケアがラクになりました」