年金月5万円の71歳「今が一番幸せ」5つの理由 食費を月1万円にしたらみるみる「若がえった」

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紫苑
月5万円の年金で生活する紫苑さんは、やりくりするために、生活上でさまざまな創意工夫をしている。例えば新しい洋服が買えなかったとしても、帽子ひとつでオシャレ度はぐっとアップする(写真:林ひろし)
テレビを見ればあれもこれも値上げ値上げなうえ、以前取り沙汰された「老後資金2000万円問題」など、老後が不安になるニュースばかり。そんな中、年金わずか月5万円で暮らすひとりシニア紫苑さんの節約生活が話題を集めています。
紫苑さんはシングルマザー、2人の子どもたちが独立してから貯金をはたいて都内に築40年の小さな中古住宅を購入しました。フリーランスだったため、年金は国民年金月5万円。年金通知書をいくら眺めても年金が増えるわけではない、と知恵と工夫を総動員して、ゲーム感覚で節約生活を楽しむことに。
「今が一番幸せ」と言い切る紫苑さんの衣食住と考え方を紹介した新著『71歳、年金月5万円、あるもので工夫する楽しい節約生活』より一部抜粋・編集してご紹介します。

あまりの不安で夜眠れないこともあった

私が節約ブログを書きはじめたのはコロナ禍のなか、69歳のときです。お金について考えるのが苦手というか、この年になるまでお金とちゃんと向き合った経験はほとんどありませんでした。逃げていたのだと思います。

母子家庭で2人の子どもを育てていた上、フリーランスの仕事で収入は安定していません。そのためつねに漠然とした不安を持ちながら長い間暮らしてきたように思います。

一般的に子どもが育つまでには1000万円とも2000万円とも言われていた時代です。2人の子を育てあげるまでにはどのくらいかかるのか、それを考えるだけで気が遠くなります。老後資金「2000万円」にしても同じです。そんな数字を考えていたら意気消沈するばかり、前に進む気力もなくなります。

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