「貯金できない人」が甘くなりがちな出費5つ 本当にそれに使う必要がありますか?

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貯蓄をしたい人にとって、無駄かもしれない大きな支出とは?(写真:Caito / PIXTA)

「ファイナンシャルプランナー(FP)って、いつも余計な知識ばかり発信するね」。そうなんです。今のあなたにとって余計な一言をお伝えするのが、おせっかいなFPという仕事です。嫌われたくて言っているのではありません。おカネを貯めたい人にとってはよいことだと思っているのです。

あなたの家計にはどんな無駄があると思いますか? 無駄なんかないという人も、無駄だらけだと気が付いている人も、自分のおカネの使い方を折に触れて見直してみるのは悪いことではありません。さてそこで今回は、FPが話を聞いて思わずため息が出る「無駄かもしれない大きな支出」を考えてみたいと思います。もちろん、価値観はひとそれぞれなので、ここでは貯蓄をしたい人を前提としています。

「自分にご褒美」など言い訳に過ぎない

1.帰省費用

まず初めは実家に帰る帰省費用です。これは分解していくと移動費・宿泊費・お土産代になります。盆・暮・正月・ゴールデンウイークと、家族総出で実家、あるいは、妻の実家に帰る。家族の交流を図り、絆を深めるという点ではすばらしいことなのですが、いかんせん時期が良くありません。交通費の最も高い時期に移動して、宿泊費の最も高い時期に泊まる。お土産代は不変だとしても、長い行列に並ぶ時間は無駄ともいえます。

2.旅行代

自分へのご褒美が必要! 気軽な独り身のうちに旅行をしたい! 子どもができる前に旅行しちゃおう! 子どもが小さいうちに思い出をつくりたい! 子どもを残しておいても平気になったので夫婦水入らずで! 定年したので思い切り飛び回ろう! 人生の楽しみ! ――などなど、旅行をするには、人生にわたっていろいろな理由があるものです。しかし、これらの理由はおカネを無駄に使う言い訳に他なりません。

旅行費用の話になると、これらの理由が出てきます。宿泊代だけを計算しがちですが、実際は交通費と食事代、お土産代などがかかっており、まとまった支出となることもしばしばです。しかも、行き先が海外となると、その額もバカになりません。

3.住宅ローン

もはや疑う余地のない家計における最大の支出です。人生における最大の買い物と評される住宅購入ですが、高額なだけに毎月の住宅ローン支払いも高くなり、年間の負担はほかの支出を1ケタ上回ります。金利が低いため住宅を買いやすくなっているものの、無計画な住宅購入はのちのち地獄を見ることになりかねません。プライドが高く見えっ張りな人は、住宅予算が適正価格以上になりがちです。住宅ローンの借入金額が年収の6倍を超えたら高いと思ったほうがいいでしょう。

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