年金月5万円の71歳「今が一番幸せ」5つの理由 食費を月1万円にしたらみるみる「若がえった」

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そんなことで、数字には目をつぶって生きてきた、というかそのようにしてやって行くしかなかったのです。あまりの不安で夜眠れないこともありましたが、息も絶え絶え、どうにかやっていました。

そこにコロナ。外に出ることさえ危ないという事態になりました。仕事もなくなり、どうしよう。改めて年金振り込み通知書を穴のあくほど見つめてみましたが、何度見ても金額が変わらないのが悲しい。さて、どうする? 人生で初めてお金に向き合う生活の始まりです。69歳。あまりに遅い目覚めでした。

洋服は捨てずにリメイクして自分好みに。生地を足してロング丈に(写真:林ひろし)

食費月1万円生活を始めてみたら、いいことだらけ

外に出られない、1人での食事を始めるにあたり、いくつか決めたことがありました。それは、次の3点です。

①1人でも3食ちゃんと食べる。
 ②食費は月に1万円前後とする。
 ③安く、美味しく、かつ栄養のあるメニューを考える

1人でもちゃんと食べる、は、家族がいないと料理をする気力がわかない、作る気がしないという人が多いのを知り、これは避けたいと思ったのです。これから70代、80代を過ごすためには健康は大きな課題です。

1人で病気、あるいは1人になって毎日身体がいうことをきいてくれなくなるのはツラいなあと。ちゃんとした食生活は健康の基本です。そんなことから、とにかく3食ちゃんと食べることを自分に課したのです。

始めてみると、この生活は私には快適でした。好きなものを好きなように食べることができます。加えて量も質も、自分好みにできます。今では安い食材を工夫して食べることは習慣になりました。そのお陰で身体まで丈夫、元気になりました。

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