誰でも「服」を確実に減らせるたった3つの手順 捨てるか迷ったとき何を基準にすればいい?
新型コロナウイルスの影響は、この夏も続きそうだ。ゴールデンウイークがそうであったように、夏休みにも、「どうせ家ですごすなら、片付けでもするか」という方も多いだろう。そこで今回は、雑誌『ハルメク』で掲載した片付け特集の中から、不要品、なかでも捨てられずにため込む方が多い衣類について、上手な手放し方を解説したい。
すっきりクローゼットを作るには
「1回くらい着るかも」「捨てるにはもったいないかも」などの理由で、クローゼットは服であふれがちだ。とりわけ、雑誌『ハルメク』の読者層である60代、70代の女性たちは、暮らしてきた時間が長い分、「〇〇のときに着た記念の服」や、「思い切って買った高価な服」などが蓄積していて、なかなか捨てられない。
親から譲り受けた着物が、一度も着ないまま大量に眠っている方もいる。結果、クローゼットや引き出しが満杯になって服の出し入れが億劫になり、いつも手前にある同じ服ばかり着る羽目に──。こうなるとますます、何のために大量の服を残してあるのかわからなくなる。
大事なのは「今の自分」に必要な服だけを残すこと、裏を返せば「今の自分に必要のない服」は潔く手放すことだ。とはいえ、言うは易く行いは難しい。整理収納アドバイザーの井田典子さんが、服を手放すプロセスと考え方について、教えてくれた。
1. 範囲を決めて、服をすべて出す
まずは、減らしたいと思っているカテゴリー(例:スポーツウェア)や、片付けたいと思っている場所(例:引き出し1つ)など、範囲を決めて服を全部出す。範囲を絞ればそれほど労力はかからない。すべて出して1カ所に集めてみれば、活躍していない服、存在を忘れていた服などの多さに直面し、「捨てるスイッチ」が入りやすくなる。
2. 数を把握する
次に、Tシャツやパンツなど、カテゴリーごとに数を数える。そのとき「Tシャツ〇枚」とアイテム名と枚数を書き記してみると、現実を直視できるし、後で見返すこともできて便利だ。正しい数量を知ることで「持ちすぎている」ことを実感でき、「減らしても困らない」と覚悟が決まってくる。
3. 手元に残す服を選ぶ
最後は、残す服と手放す服に分けていく。服を広げたり、実際に触ることで、デザインは古くないか、シミはないか、「今の自分」が着たいと思える服かどうかを判断しやすくなる。迷ったときは、鏡の前で服を体に当ててみると客観的に判断できる。どうしても判断がつかないときは「保留ボックス」を作って入れておき、1年後にもう一度確認を。「この1年、結局着なかったな」とわかれば、手放す踏ん切りがつきやすくなる。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら