誰でも「服」を確実に減らせるたった3つの手順 捨てるか迷ったとき何を基準にすればいい?

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雑誌『ハルメク』の読者世代はとくに、終活の片付けや遺品整理をかねて利用する方も多い。思い出のある服をただ捨てるだけでは気が進まなくても、次に誰かが着てくれるなら手放しやすくなるし、子どもたちの命を救えるならなおさらだ。実際、誌面で紹介したときにはあまりにも大反響だったため、シニアにとっての利用しやすさを考慮した、ハルメク読者向けの「ハルメク 古着でワクチン」の提供を始めたほどだ。

ほかにも、食器やキッチン用品を寄付できる「ワールドギフト」、本やCDを寄付できる「こどものみらい古本募金」、着物や人形を寄付できる「セカンドライフ」などなど、さまざまな取り組みがある。回収の費用や方法はさまざまだから、自分にあった形を探してみてはどうだろうか。

「残した服」を賢く収納して、どんどん活用しよう

こうしてクローゼットに「今の自分に必要な服」だけが残ったら、今度こそすっきりと収納しよう。場所をとらず、取り出しやすく、お気に入りの服の出番が増える片付けのコツを、整理収納アドバイザーの井田さんに聞いた。

・よく着る服は、コーディネートをしてハンガーにセットしておく

ワンピースとジャケットにネックレス、ブラウスとスカートにベルトなど、よく着る組み合わせでコーディネートしてハンガーにかけておけば、着こなしに迷わず、場所もとらない。忙しくてもさっと取り出して着られるから出番も増える。

・たんすに収納するときは輪を上にする

服を畳んでたんすに入れるとき、下から上へと重ねてしまうと下のものを着なくなるし、取り出したあとも散らかりやすい。たたんだ輪のほうを上にして立てた状態で並べれば、色や柄が一目でわかり、服が取り出しやすくなる。よく着る服は手前の列、頻度が低い服は奥にしまうのも整頓のコツ。

・普段使いの小物はクローゼットの入り口にかけて出し入れしやすく

よく使うバッグやストールの置き場所は取り出しやすい位置に固定しよう。いつでも目に入る位置にあれば存在を忘れず、活用の機会も増えるはずだ。収納しづらい場合は、ワイヤーハンガーの両端を折り曲げれば、小物掛けとしても使える。

いかがだっただろうか。コロナウイルスの影響が当分続きそうな今、マスクをつけて炎天下に出かけるよりも、家で不要品の片付けに精を出し、手放したものが誰かの役に立っていることを想像しながら過ごすのは、なかなかいいものだ。

山岡 朝子 『ハルメク』編集長

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やまおか あさこ / Asako Yamaoka

新卒で「主婦と生活社」に入社後、主に暮らしや住まいの雑誌の編集長を歴任。2017年7月にハルメク入社、8月に同誌編集長に就任。約2年で実売部数を約2倍に引き上げた。

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