誰でも「服」を確実に減らせるたった3つの手順 捨てるか迷ったとき何を基準にすればいい?

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前述の3ステップのなかで、もっとも難しいのは3の「選ぶ」ではないだろうか。捨てられないタイプの人ほど「これもいる、これもいる」に陥ってしまい、ほとんど減らせない結果になりがちだ。そこで井田さんに、迷ったときの判断基準も聞いてみた。

・似たようなデザインの服は数を絞る

分散していた服を1カ所に集めてみると、同じような服をたくさん所有していることに気づくはず。白シャツばかり何枚もあるとか、黒のタートルネックがやたらあるとか、筆者にも身に覚えがある。収納スペースには限りがあるから、状態のよいものだけに絞って、ほかは潔く処分しよう。

・生地がヘタっていたりシミのある服は潮時

仕分ける際には、実際に広げてみて、生地の状態や虫食い、シミをチェックすることが大切。いくら高価でも、くたびれた服を着ている人はすてきには見えないと心得よう。「手入れすればまた着られる」と思いながら何年も手入れしそびれている服があれば、思い切って処分を。

・もう一度お金を出しても買うか?を自問する

お気に入りだけど着ていない服を手に、「これから着るかも」と迷うときは、「購入したときのお金をもう一度払ってでも欲しいか?」と自分に問いかけるべし。NOならそれは、今の自分に必要のない服だということ。手放す判断を。

・「もったいない」は90%着ない

例えば娘が手放した服を「まだ着られるから」「もったいないから」と自分の引き出しにしまうシニア女性は多い。このように「もったいない」だけが理由で残った服にはほぼ出番はない。着ない服を増やして、スペースを無駄にするだけだと自覚しよう。

「捨てる」以外にもある!古着を社会に役立てるには

こうして「今の自分に必要ない服」を選びだしたら、あとはゴミ袋に詰めて収集日を待つ──のではなく、今、それをもう一度社会に生かす取り組みが注目を集めている。いわゆる寄付である。

例えば雑誌『ハルメク』で紹介して大反響だったのが「古着deワクチン」という寄付の仕組み。回収キットを購入することで、「認定NPO法人 世界の子どもにワクチンを 日本委員会」を通じて、開発途上国の子どもにポリオワクチンを届けることができるというものだ。

回収された古着は開発途上国で販売され、その売り上げの一部もワクチン代になる。同時に、これらに関わる業務で福祉作業所や開発途上国での雇用も生み出されている。

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