
いろいろな思いを抱えながら、日本という異国で暮らす(写真:筆者撮影)
日本で暮らす在留外国人は376.9万人となり(2024年末現在)、過去最高を記録した。
しかし、増え続ける「外国人の隣人」に、誤解や不安を抱いている人もまだいるのが実情だ。そこで本連載では、さまざまな事情で母国を離れ日本で生活する人に話を聞き、それぞれの暮らしの実際に迫る。
第2回は、前編「最初のバイトはヤマト」ベトナム留学生のリアルに引き続き、東京の大学に通うベトナム人留学生2人にお話を聞いた。
もしあと週2時間多く働けたら…
ベトナム人の留学生はよほど裕福な家庭の子でもなければ、日本では誰かと一緒に住むのが普通なのだとか。もちろん家賃を少しでも安く上げるためだ。日本語学校が持つ格安の寮という人も多い。
リンさんは「彼氏と別れたばかりの友達と」マンションで暮らす。ハさんはシェアハウスだ。
「敷金や礼金がいらないし、冷蔵庫とかの家具もあるから買わなくていいし、電気代やwifiが無料のところもあるんですよ」
そうして少しでも節約し、アルバイトで生活費を稼いで学校に通う。昔の日本の苦学生のようだ。
留学生アルバイトに週28時間の制限がなければ、もう少し余裕のある暮らしができるのに、とリンさんは言う。
「もしあと週2時間多く働けたら、1カ月で8時間、1万円くらい増える。だいぶ違います」
本連載では、さまざまな事情で母国を離れ日本で生活する方を対象に、取材にご協力いただける方を募集しています。ご協力いただける方はこちらのフォームからご応募ください。
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