「ブルーライト文芸」という言葉をご存じだろうか。
「青い」キラキラした、エモいイラストが表紙になっている文芸作品のことで、近年、複数の出版社を中心に、そうした文芸作品が多く刊行されている。
特に中高生を中心に絶大な人気を博しており、実写映画化される作品も急増中。
面白いのは、こうした作品群は表紙イラストが似ているだけではなく、その内容にもいくつかの共通点があることだ。
文芸ファンを中心ににわかに注目を集める「ブルーライト文芸」とはなにか?
短期連載の初回となる今回は、そのジャンルの名付け親でもあるぺシミ氏(@pessimstkohan)にお話を伺った。
ブルーライト文芸の共通点「田舎」「夏」「ヒロインの消失」
ぺシミ氏は2020〜2021年ぐらいに、本屋の一角がやけに「青い」ことに気が付いたという。
「そうした青い表紙を持つ作品にいわゆる『ライト文芸』が多かったので、『ブルーライト文芸』と名付けたんです」
「ライト文芸」は、「ライトノベルのように、表紙にイラストを使った文芸作品」のことだとペシミ氏は説明する。内容的には、ライトノベルと一般文芸の中間にあり、『ビブリア古書堂の事件手帖』などが代表作だ。
「それから、こうした作品が出てきた2010年代は、電子書籍が勃興した時期でもあったので、電子機器が発する『ブルーライト』にもかけています」
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