出版業界が不況なのは「読者を見てない」から? 読者に寄り添えば、今でもブームは生み出せる

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ブルーライト文芸
目下、ブームとなっている「ブルーライト文芸」。読者に寄り添うことで、しっかり右肩上がりとなっている出版社もある(編集部撮影)

今、書店が青く光り輝いている――。

本連載では、そんな現象を取り上げ、「ブルーライト文芸」と呼ばれている書籍が誕生した背景や、作り手の声をお届けしてきた。

初回:青くてエモい「ブルーライト文芸」大ブームの理由
2回目:「田舎/夏/恋人消える物語」なぜTikTokでバズる?
3回目:「恋空」のスターツ出版がスゴいことになっていた
4回目:ヒット連発「スターツ出版」読者に寄り添う凄み

最終回となる今回は、ブルーライト文芸の勃興が何を意味しているのか、その点について、これまでの書店空間の歴史から考えてみたい。

ブルーライト文芸の勃興は何を意味するか?

これまでの連載での議論をまとめよう。近年、女子中高生を主な対象読者としてシェアを広げつつある「ブルーライト文芸」。その表紙の多くが「青くてエモい」ものであり、また、「田舎」「夏」「ヒロインの消失」といった内容の類似点もある。

ブルーライト文芸の名付け親でもあるペシミ氏は、伝統的な日本文学の感性とブルーライト文芸との関連も指摘する。決して一つのムーブメントで見過ごすことのできない現象が書店に起きている。

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