今、書店が青く光り輝いている――。
本連載では、そんな現象を取り上げ、「ブルーライト文芸」と呼ばれている書籍が誕生した背景や、作り手の声をお届けしてきた。
最終回となる今回は、ブルーライト文芸の勃興が何を意味しているのか、その点について、これまでの書店空間の歴史から考えてみたい。
ブルーライト文芸の勃興は何を意味するか?
これまでの連載での議論をまとめよう。近年、女子中高生を主な対象読者としてシェアを広げつつある「ブルーライト文芸」。その表紙の多くが「青くてエモい」ものであり、また、「田舎」「夏」「ヒロインの消失」といった内容の類似点もある。
ブルーライト文芸の名付け親でもあるペシミ氏は、伝統的な日本文学の感性とブルーライト文芸との関連も指摘する。決して一つのムーブメントで見過ごすことのできない現象が書店に起きている。
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