
言葉の理解は、歴史・文化を知ってこそ
日本語は、本当にもののたとえが上手です。
●「奥歯にモノが挟まったように」→言いたいことを素直に言わない
●「芋を洗うような」→すごい混雑ぶり
●「絵に描いた餅のように」→実現不可能な
●「腫れ物に触るような」→緊張感をもって慎重に
……などなど。
(※各言い回しの詳しい説明は、記事の最後に)
これらは、頭に何となく具体的なイメージが浮かびますから、若い人であっても、比較的容易に意味をつかむことができると思います。
けれども、ウクライナ戦争に関して、先ごろ出された次のような新聞記事についてはどうでしょう。
単純なイメージをふくらませたところで理解に至らないある比喩の言い回しが添えられていました。
それは、ロシアがますます侵攻して、欧州有数の岩塩鉱があるウクライナ東部のソレダルという土地を占領したというもの。
そこから採れる良質な塩は、ウクライナ人にとっては「国民の誇り」にほかならず、まさにウクライナ人の命のもとだったそう。
やむなくウクライナはアフリカから塩を買わざるをえない窮状に追い込まれてしまった――。
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