「敵に塩」は若者には難しい?"伝わらない"日本語 「新聞にもよく使われる」史実・故事由来の表現

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世代間のコミュニケーションがスムーズにいかない一因が、こうしたところにもあるような気がしてなりません。

たかが言葉一つ、されど言葉一つ

難しい言葉なんか知らなくたって、コミュニケーションは成り立つ。

確かに若い人からはそういう声も聞こえてきそうです。

しかし、言葉一つでも、史実や故事が由来になっているものは、他の言葉とは圧倒的に重みが違います

その言葉(言い回し)を発しただけで、歴史の知識や教養がおのずと立ち昇ってきます。

それらを知っていることが、会話の豊かな潤滑油になり、あなたの人間としての奥行きも示してくれるはずです。

たとえば、年配者も交えてスポーツ観戦などに行くことがあった場合、「応援しているのは、どっちのチーム?」と尋ねられて、「僕は『判官びいき』ですから、Aチームを」などと答えたなら、年配者からは「ほう、なかなか学のある奴だ」などと思ってもらえるかもしれません。

もしも、その人が会社の上司だったなら――、次からあなたを見る目もきっと変わるのでは。

●「判官びいき」……「判官(はんがん/ほうがん)」とは、鎌倉時代の武将である九郎判官(源義経)のこと。兄の頼朝に憎まれて悲運の最期を遂げた薄幸の英雄を、多くの人々が愛惜し同情したことから転じて、弱者や弱い側に同情して肩をもったり応援すること

その他、故事由来のこのような言葉も、覚えておいて損はないでしょう。

「外堀を埋める」
●「いざ鎌倉」
●「背水の陣」
●「ルビコン(川)をわたる」
●「さいは投げられた」

(※それぞれの意味は、記事の最後に)

歴史由来だけではありません。

日本語には、歌舞伎や日本建築などの文化と結びついている言葉も多数あります。

たとえば、あなたは次のような言葉を、由来と正しい意味を認識したうえで、日々の会話の中にスマートに滑り込ませることができますか。

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