とりあえず勉強を普通にやっておいて、その後の人生で自分のやりたいことに出会っていくタイプ
やりたいことに出会ってから勉強が必要と感じてスイッチが入るタイプ
(1)とりあえず勉強をやっておくタイプ
おそらく、子どもの7〜8割がこのタイプに属するのではないかと推察されます。
この記事を読んでいる親御さんも子どもの頃、そんなタイプの方が多かったのではないでしょうか。このタイプの子の場合、親は子どもにそれほど手を焼くことはありません。基本的に「やらなければならないことはやらないといけない」と子どもが自覚しているので、余計なことを親が言ったり、やったりしない限り、子どもは淡々とやっていきます(ただし、淡々とやることと学力が高くなることは別問題です)。
勉強は淡々とやりますが、心の中に何かモヤモヤしたものがあったりします。「勉強する目的は何か?」と本気で考えている子もいれば、「やりたくないけど怒られると面倒なことになるのは嫌だからやっておく」というネガティブな状況を避けるためにやっている子もいます。
そのような状態で進学を重ねながら、徐々に自分のやりたいことに出会い、目覚め、やがて将来の進路を決定していくことになります。
多くの子が「とりあえずやる」タイプに分類される
このタイプは、学校の勉強は自分のやりたいことにあまり役立っていないと感じる傾向にあります。なぜなら、やりたいことのために勉強してきたわけではなく、とりあえず勉強をやってきたため、その後に出会う自分のやりたいことに直結しないことが少なくないからです。
かく言う筆者は、完全にこのタイプでした。「とりあえず勉強をやっていた派」です。子どもの頃、「勉強の目的は?」など一度も考えたことはありません。皆が受験するからやっていただけです。将来何をするとか、自分の適性は何かなど1ミリも考えたことはありませんでした。ただ、筆者の場合ラッキーだったのは、大学1年から起業し学習塾を始めていたことでした。「塾をやりたい!」「教育をやりたい!」「子どもたちのために!」と考えて始めたのではありません。たまたまそのような機会に恵まれただけです。しかし、塾で子どもたちを指導する中で、実は「教える」という職は私にピッタリだったと後から気づき、それまで勉強してきたことが結果として役立ったのでした。
このように、とりあえず勉強はやっておき、その流れの中で自分のやりたいことに出会っていくのが、このタイプの特徴です。
おそらくご相談してくださった馬場さん自身もこのタイプだったのではないでしょうか。しかし、お子さんは次のタイプだと思われます。そのため親子の間で齟齬が起こっていると考えられます。
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