実はこのステップ2の方法は、子どもたちを惹きつけ、授業を前のめりにさせていくことが上手な先生たちが使う手法の1つです。
単純に教科書に書いてあることだけを説明しているとまったく面白くありません。これを面白くさせるためには、子どもたちが興味を持ち、関心がありそうな分野と連結させながら教えていく必要があります。
そのためには子どもがイメージできる例え話をしたり、キャラクターに置き換えたりすることで、子どもたちは自分に関係がある内容と認識するようになります。
例えば、算数の文章題で「太郎さん、花子さん」が登場したら、鬼滅の刃が好きな子には、炭治郎と禰豆子に置き換えたり、鉄道好きな子には、JR〇〇線と私鉄〇〇と置き換えたりします。たったそれだけのことで子どもは勉強のスイッチが入るので驚くと思います。
以前、撮り鉄(鉄道写真の撮影を愛好する人たちのこと)を自称している高校生たちと話をしたときのことです。彼らは三角関数で使う、sin(サイン)、 cos(コサイン)、tan(タンジェント)を使って、最も美しい写真を撮るための位置を計算していると言っていたのが印象的でした。これも接続の一種です。
勉強ができる子の頭の中で起きていること
馬場さんのお子さんは鉄道が好きなので、勉強の世界に鉄道を登場させていくことを考えてみてください。ネット上にはたくさんのヒントも紹介されています。例えば、歴史の年表は時刻表にして覚えることや、地理や理科の星座などは簡単にリンクできます。
要するに単なるこじつけなのですが、勉強ができる子の頭の中では、このようにして「自分が知っていることとリンクさせて理解したり、覚えたりしている」ことは以外に知られていません。彼らはただ黙々と勉強しているわけではないのです。
淡々と勉強できる子であれば特にこのようなことをしなくても問題ないでしょうが、やりたいことが見つからないと勉強しないタイプの子には、このように子どもの興味と勉強の接続が必要になります。一部だけでもいいので、接続してあげてください。すると子どもの行動が変わってくると思います。
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