「完璧には至っていない」と自分を責めるのではなく「もう、こんなにもやっているのだ」と素直に褒める。自分自身を肯定してあげる。
そんな営みの繰り返しが、あなた自身の自己評価を上げて、やがては大きな変化へと導いてくれます。
【レッスン③】「ワガママ」に振る舞う
「いい人でいたい」という欲求から卒業するには、ワガママになってみることです。
もちろん突然「ワガママになれ」と言われても、なんだか怖い気がするでしょう。
それはきっと、「ワガママ」と「自分勝手」を混同しているせいかもしれません。
この2つの言葉の意味は大きく異なります。
「自分勝手」とは「他者を考慮せずに行動する態度」と定義できます。
一方、「ワガママ」とは「自分の意見を一度ははっきりと言う態度」を指します。
この違いを、身をもってリアルに実感できるよい方法があります。
皆でお昼ご飯を食べに行く機会があったら、自分の食べたいものを伝えてみましょう。
「インド料理は苦手」という友人がいたとしても、あなたが食べたいなら、たまにはつきあってもらいましょう。
その友人にとっても普段食べないものを食べるよい機会です。
あなたとのランチをきっかけに、友人がインド料理の美味しさに目覚めたら、感謝されるかもしれませんよ。
もちろん「結局、友人の意見通りパスタに落ち着いた」ということもあるでしょう。
それでも構わないじゃないですか。
自分に「意見を尊重してあげたい友人」がいることを喜びましょう。
重要なのは、相手に勝つことなどではありません。
あなたが「自分なりの意見を言えた」という事実です。
それは素晴らしいことです。
一方「自分勝手」というのは「何が何でもインド料理を譲らない態度」です。
友人が、たとえどんなに寛大で優しい人だとしても。
あなたが毎回「自分勝手」を貫き通していれば、さすがに困ってしまいますよね。